甲府出立の前夜は、日常使っている充電器、一眼レフカメラやハードディスクなどの精密電子機器
を手で持って行くスーツケースに収納した。
持って行くか行かざるべきか最後まで迷ったプリンターは、段ボールに入れて風呂敷で包んで手で持
って行くことにした。船内にはプリント・サービスがあるのだが、”jpg”と”PDF"の形式のものしか印刷でき
ないとのことなので、”EXCEL"、”Word"そして”パワーポイント”などを多用する私のニーズにマッチしない。
それと、船内でHPを作成するときに、”スキャナー機能”が必須だが、これも使えないようだ。さらに、白黒
コピー代が1枚20円というのもプリンターを持って行こうと決めた大きな理由だ。
風呂敷に包んだのは、相部屋の船室のベッドにはカーテンがなく、プライベート・カーテンを取り付け
てもらうと使用料が6,000円だったか取られるので、風呂敷と洗濯バサミで”プラーべート・カーテン”をこ
しらえようという算段だ。
当然、プリント用紙が必要なので、別なスーツケースに500枚入れて、すでに宅配便に託して送った。
それでも足りないかもしれないと思い、350枚買い足したのでスーツケースで持って行く。途中、寄港する
シンガポールあたりで買い足すかも知れない。
( A4サイズといっても、国によって微妙に大きさが違うのだ。ビザ取得に必要なロシアの旅行会社の
招待状は一回り大きかった。シンガポールでは日本と同じだったが、ドイツに出張したとき、A4サイ
ズが一般的でなく、プリンタ用紙のデフォルト値は”レターサイズ”になっていて、A4サイズに直さねば
ならなった。)
最後に、パソコンや途中の郵便局で記念押印する「記念カバー」を入れたケースを収納したデイバ
ックを背負って家をでた。
( 2016年4月 作成 )
(1) 「甲府中央郵便局」記念カバー作成
今回の旅行は、何か所(国)でミネラル・ウオッチングを計画しているが、『観光』の要素も強い。
記念カバーに貼る切手をどうしようかと迷っていると、『観光切手』と呼ばれるシリーズ切手と地方
切手の中に「昇仙峡」を描いた切手があることを思い出し、インターネットで購入しておいた。
『観光切手』は昇仙峡の奥にある「仙娥滝」を描く8.00円と入り口にある「長潭橋」を描く
24.00円の2種がセットになったものだ。
地方(ふるさと?)切手は「仙娥滝」を描く50円のものだ。8+24+50=82 で、2016年現在の
封書郵便料金82円にピッタリなのだ。このように、図案だけでなく、組み合わせた切手の額面合
計が現行の郵便料金体系に合致すると、”してやったり”と思う。
9時の開局に合わせて中央郵便局に行き押印を依頼した。通常の郵便物に押される黒い
「日付(にっぷう)印」と「風景印」の2つを押してもらおうと思ったのだが、係員がそれはできないと
頑として拒むのだ。
彼女の言い分は次のようなものだった。
「 押印の種類は52円以上の額面の切手なら指定できるが、未満の切手では指定できず
1種類しか選べない」
ということだった。
押し問答しても始まらないので、黒い「日付印」を押してもらって局を後にした。
(2) 「甲府駅前局」記念カバー作成
次に向かったのは甲府駅前郵便局だった。甲府駅前は再開発中でしばらく行かないうちにバス
の停留所など位置が変わっていて”今浦島”になりそうだ。ただ、送迎用の自家用車の駐車場は
2015年の夏ごろオープンしたままなので、何度か私立小中学生を案内した時に利用していたので、
勝手は解っていた。
30分の無料駐車時間の間に、「甲府駅前局」に行き、風景印がないというので、黒い「日付印」
押してもらって、車に戻った。
釣り紐をつけている積りで、眼鏡を外して、硬い床面に落として壊す恐れが多分にあり、電車に乗
る前にどこかで買うことにした。
いつもなら、「百均」で買うのだが、行ってみると開店するのは30分後だという。待っている時間が勿
体ないので、近くのホームセンターに行くとすでに開いていた。品揃えも一種類しかなく、値段は「百均」
の3倍以上するのだが、”背に腹は替えられない”。
こうして、準備万端整って、甲府駅へと再び向かった。
甲府盆地は、桜の花はあらかた散り、ピンクの桃の花が満開だ。甲府盆地を見下ろす「勝沼むどう
郷」の駅で停車すると、ここでは桜の花吹雪だった。